2019年度第2回(11月)の英検1級に晴れて合格しました!
EikenG1Certificate
この記事では忙しくてまとまった時間の取れない社会人、子育て中の人、闘病しながら勉強している人でも実践できる勉強法を書きます。

私の場合、一次試験の合格は2019年度第1回(6月)なので、厳密に言えば準備期間は4ヶ月ありました。しかし、今年は持病の筋痛性脳脊髄炎(ME)の症状がずっと重く、この期間に机に向かって勉強できた時間はたったの13時間しかありません。それ以外の時間も目をつぶって休まなくてはならないことが多かったので、横になったままの勉強も思うようにできませんでした。

そんな私がなぜ合格できたのか、実践した勉強法をご紹介します!



私の使った問題集(おすすめ順)

EikenG1TextbooksForInterview
「14日でできる!英検1級二次試験・面接 完全予想問題」旺文社
たった135ページの薄い本ですが、11トピック掲載し、Q&Aの質問例も収録されています。付属のDVDで面接の内容を見ることもできますし、模範スピーチの内容は全てCDに収録されているので、それを使って音読練習すれば、スピーチで話す分量が感覚的に掴めます。

「英検1級面接大特訓」Jリサーチ社
43トピック掲載。CDに模範解答の他、Q&Aで聞かれそうな質問も載っており、また解説も丁寧です。解答例が豊富で、何がダメで何が良いのかわかりやすいです。

「英検1級過去6回分全問題集過去問」旺文社
旺文社の「英検1級過去6回分全問題集過去問」には二次試験の過去問も合計12回分(60トピック)載っていて、全てに目を通せば、大体の出題傾向がわかります。上記のいずれかの問題集で解答の仕方がわかったら、これを使って数をこなすのがおすすめです。さらに別売のCD(現在はダウンロードが可能)に模範解答の音声があります。

私が二次面接の練習に使ったのは以上の3冊です。

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スピーチ対策は何から始める?

英検1級二次試験最大の壁と言っても良い、2分間のスピーチ。私の場合はそもそもどんな内容を話すのか分からなかったので、まず「14日でできる!英検1級二次試験・面接 完全予想問題」と「英検1級面接大特訓」付属のCDを通しで聴きました(収録時間はそれぞれ59分と78分)。

答えを先に聴くことになりますが、一回聴いただけで内容を覚えられるわけではないので、スピーチの「パターン」に注目して聴きました。

CDを聴いてわかった点は、一次の英作文と同様に、「序文(自分の立場を述べる)→本文(自分の意見)→まとめ(改めて自分の立場を述べる)」という「型」があることと、英作文とは違い、意見を支持する理由は2つだけで良いということ。

それがわかったところで、友人を相手にスピーチの練習をして、自分の苦手な点が何なのか分析しました。

スピーチが難しい理由は人によって3パターンがあると思います。
①言いたい内容は思いつくが、それを上手く英語で表現できない
②英語で話すこと自体はあまり問題ないが、自分の意見が思いつかない
③言いたい内容も思いつかないし、英語も出てこない

私の場合、スピーキングは4技能の中でも一番得意なので、②が最も難しかったです。

特に苦労したのが、スピーチの準備中に、「頭の中でQ&Aセッション」が始まってしまうこと。

どういうことかと言うと、「科学技術の発展によって世界は平和になったか?」というトピックに対し、Yesであっても「平和になった、けどインターネット絡み犯罪も急増したので必ずしもそうは言い切れない」、Noであっても「平和どころか危険になった、しかし監視カメラの爆発的な普及によって街の犯罪抑止力は上がったのでそうは言い切れない」と常にどっちつかずの論を展開してしまうことです。

争いの火種になりそうな話題は避け、さらに自分の意見はオブラートに包み、主張しないという文化に慣れた私にとっては、自分の立場を明確にして、その理由を述べる、という英語圏の文化に高い壁を感じました。

この点をアメリカ人の友達に相談したところ、ポッドキャストをすすめられました。

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練習ができない時間にはポッドキャスト!

以前の記事にポッドキャストを使った勉強法を書きましたが、ポットキャストが今回の合格のカギです。
191007PodcastOnNexus2013
以前の記事からの引用:
"番組を聴いていると、MCが質問を挟んで止めるまでゲストがずーっと喋り続けていることがよくあることに気づきます。ゲストはある程度喋ったら自ら発言をやめる、という日本の番組に慣れていると新鮮でした。"

"それから、ある意見に対しYes・Noの立場をまず明確にし、その意見を支持する理由を一つか二つ述べるという、英検1級スピーチのお手本のような喋り方をする人がほとんどです。そういった台本のないやりとりの中に文化的な違い、教育の違いが感じられて学ぶことが多いです。"
このように英語の文化的側面を肌で感じられた点が大きいです。これにより先述の「頭の中でQ&Aセッション」の癖が面白いほどに抜けていき、自分の意見を少しずつ言えるようになりました。この変化は正直自分でも驚きました。

英検1級スピーチに出やすいトピック(政治・国際事情・経済・メディア・教育・医療問題)の語彙を増やし、意見を述べる方法を学べるおすすめのポッドキャスト:
「OnPoint」政治・教育・環境・移民問題などの時事問題。
「1A」ニュースや政治問題。MCが早口ですが、滑舌がよく聞き取りやすいアメリカ英語です。
「TED Talks Daily」TEDスピーチの音声版。無料で映像も観られるアプリもありますが、音に集中できるポッドキャストの方が、新しい単語や便利な表現を拾いやすいです。
「Left, Right & Center」アメリカの政治・社会問題。MCが一人で、ゲストが二人か三人でディスカッションするスタイル。複数人での番組なので、一つの意見に賛成したり、反対したりする表現を学べます。
「What Next」アメリカの政治問題がメイン。MCとゲストが議論をするスタイル。一つのエピソードが15分から25分と短めなので気軽に聴けます。
「The Indicator from Planet Money」アメリカ経済のニュースと時事問題。大手小売店の倒産など、身近な話題を一話10分で簡潔に伝えます。
「Code Switch」・・・有色人種の製作陣による、人種にまつわる様々な問題や、そこから見えるアメリカの社会問題を取り扱ったポッドキャスト。英検は人種問題の出題はほとんどないようですが、移民問題や多民族・多文化国家の是非は過去問にあったので、聞いて損はないと思います。

私はスピーチの練習ができるほど体調が良くない日は、ひたすらポッドキャストを聴きました。元々NHKラジオ英会話で英語の学習を始めたので、音から学習する方法には慣れていたのも良かったと思います。


体調が良くないときに時事問題を扱ったポッドキャストばかり聴いていると、精神的にも疲れてしまうので、時々恋愛に関する番組「Date/able」や英語学習に関する「Hapa英会話」を聴いて、息抜きはしました。

9月から聴き始めたポッドキャスト、二次試験の前日までの2ヶ月で聴いた時間は37時間ほどでした。

ポッドキャストなら通勤通学や、家事など、何か別の作業をしながらでも聴くことができるのでおすすめです!

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スピーチ練習で気づいたこと気をつけたこと

スピーチの練習は、相手がいる方が断然やりやすかったです。私の場合、アメリカ人の友達と、5年前に1級に合格した日本人塾講師の友達が練習相手になってくれました。

それから、準備時間の1分間も含めて、時間を測って実施すると時間感覚が掴め、どのくらい喋れば2分になるのか次第に分かるようになります

さらに練習中は録音し、内容を文字に起こして、客観視することで論点のズレや、主張の弱さに気づけます。そして可能であれば添削してもらうとなお良いです。

私はアメリカ人の友達に、文字に起こした内容を添削してもらい、それをEvernoteに記録していきました。(なお文字起こしには音声入力を使用すると、時間と体力の節約になります。)そして添削してもらった内容はA4のコピー用紙に印刷して、何度か音読練習。その紙は二次試験会場まで持っていって、直前まで復習できるようにしました。
EikenG1SpeechDrafts
▲一次で練習した英作文も含めてA4用紙6枚分になりました。持ち物が重いと体力を消耗するので、荷物をなるべく軽くするためにこの方法はぴったりでした。

スピーチの練習したトピックは12本。過去問の30トピックほど目を通すうち、スピーチには使い回しのできる解答パターンがあることに気がつきました。

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普段から続けていること

二次面接ではどんな内容の質問が来るのか完全に予測することは不可能なので、日常的に英語を使う機会を意図的に作るようにしていました。

私が普段から実践している方法:
・SNSの投稿は日英両方で。自分の日常のことを投稿するSNSは絶好のアウトプットの練習の場になります。これは二次面接の最初のウォームアップで自分のことを話すときに役に立ったと思います。

・HelloTalkで知り合った言語交換仲間と音声メッセージのやりとり。頻度はそのときにより違いますが、大体週に4〜5回あります。
言語交換アプリHelloTalkに関する記事はこちら>>ネイティブと交流したい君へ!無料言語交換アプリ【ハロートーク】の紹介
HelloTalkで言語交換パートナーができなかったらオンライン英会話を受講するつもりでいました。

・英字新聞を読む。The Japan News(日刊)を月に1〜2部読む習慣が4年くらい前からあります。
英字新聞の難易度に関する記事はこちら>>あなたの読みたい英字新聞はこれ!~英字新聞難易度一覧表~

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こうすればなお良かった!

ただ、いざ合格して振り返ってみると、もっと効率よく学習できたことがあります。

英字新聞は私が普段読んでいるThe Japan Newsより、The Japan Times on Sundayが二次対策には向いていた気がします。今回、東京に行ったついでにThe Japan Times on Sundayを久々に買って読んだのですが、この新聞のお便り欄に国内・海外を問わず様々な人の意見が載っていました。その投稿がスピーチのお手本のような形式で書かれていて、非常に勉強になりました。
TheJapanTimesWeekly191110
しかもゆっくり音読して1分強の分量で、スピーチにもぴったり。日本の身近な時事問題の語彙も増やせて、スピーチの訓練もできる、これは本当に試験前に取り入れたかったです。

☆英字新聞は首都圏に行けば簡単に手に入りますが、田舎だとそうはいきません。そのため地方在住の人には週刊紙の定期購読がおすすめです>>英検1級の語彙・長文対策のため【ジャパン・タイムズ日曜版】を購読する!

それから、問題集に載っている模範解答にとらわれすぎないということも大事だと思いました。

模範解答では、スピーチの導入部で「こういう人もいるが、その一方で違う人もいる、そして私の意見はこう。その理由としては二つの理由があります。」という決まったパターンがありましたが、それに当てはめて二つの理由を先に述べようとすると、どうしてもうまくいきませんでした。

導入で話す反対意見に引きずられて、自分の意見を忘れてしまうのがその理由です。

もっと自由に、導入部で真っ先に自分の意見を言ってしまう、というのが結果的に良かったです。実際、試験本番でも「私は〇〇の方が深刻な問題だと思います」と言ってから始めました。

他にも、「100%とは言えないけども一部は賛成」、「反対だけども、◯◯に関しては賛成」と言ったような、実際の議論で自分の意見を述べるような感覚で話す方が楽だということが、試験の少し前に気が付いてそれから練習が非常に楽になりました。もう少し早く気づいていたらもっと上手く練習ができたかなと思います 。

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もう少し練習ができたら…

合格したとは言え、自信を持って受験するため、もっと練習したかったのが本音です。

特にトピックをフラッシュカードにして、パラパラめくってトピックを見た瞬間に自分の意見を言えるようになるまで練習、をしたかったです。

そして練習の成果は、オンライン英会話を利用し、様々な講師の意見を客観的に見てもらいたかったですね。中でもDMM英会話とエイゴックスはネイティブ講師の在籍多数なので、受講する気満々でした。
エイゴックスの体験レッスンを受けた感想記事はこちら>>レベル別!オンライン英会話【eigox(エイゴックス)】のおすすめ活用法まとめ

しかし講師を続けていく上で、最終的には英検1級を目指す生徒を指導できるようになりたいので、いずれは上記の勉強法を試してみたいと思います。

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まとめ

6月に一次試験に合格する前も後も体調がずっと悪かったため、スピーチもQ&Aも思うように勉強ができず、試行錯誤の4ヶ月間でした。

しかし机に向かって勉強ができなくても、布団に横になったまま、英字新聞を読んだり、ポッドキャストを聴いたり、様々な工夫で合格できて本当に嬉しいです。

これから英検1級二次試験に挑戦される方の参考に少しでもなれば幸いです!

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